日本生態系協会

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八千草薫さんを偲んで


公益財団法人日本生態系協会  
会 長 池谷 奉文  

 私たちの協会の理事として、20年もの長きにわたりご支援をいただいた八千草薫さんがお亡くなりになりました。本当に悲しいことです。あのやさしいまなざしをもう見ることができないと思うと胸が痛みます。

 自然が大好きで、ご自宅の近くにあるコンクリートの池からカエルが出られなくて、かわいそうと、自宅の庭をビオトープに作り直してカエルを保護していました。そして、そのビオトープ池にカエルが産卵すると大喜びでした。トンボもチョウもお花も大好きで、「自然は大切にしないとね」といつも言われ、生き物がいっぱいいる干潟や自然が壊される開発の話になると、とても悲しそうなお顔をされて「何とかならないのかしら」と、心から残念そうなお姿が見られました。

 私たちの協会は、日本で初めて自然が増えるお墓を運営しています。これは、自然を壊してお墓が増えている現状について話し合ったときに、八千草さんの「自然が増えるお墓ができるといいのにね」という後押しもあって始まったものです。私たちが亡くなったときに、大切な自然を壊してもらっては困ります。自然の生態系は私たちが生きていく上の土台ですから、きっちりと守っていかなければならないという強い意志を、八千草さんはお持ちでした。子どもたちや将来の人々のことまで考えることのできる、とてもやさしい思いやりのある方でした。

 また、八千草さんはこれまで、撮影やロケの合間を縫って、年2回の理事会に出席され、当協会が主催するシンポジウムや「学校・園庭ビオトープコンクール」の発表会で、主催者を代表して開会挨拶をされるなど、たいへん熱心に活動を支えてくださいました。また、埼玉県内にある荒川ビオトープの視察や、東日本大震災の被災地への慰問など、協会の役員やスタッフとともに現地を訪れるという行動力のある方でした。

 日本の美しい自然を取り戻したいと、協会の活動に参加されていた八千草さん。まだこれからというときにとても残念です。

 本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈りいたします。


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