関東・水と緑のネットワーク拠点 百選

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●技術支援について

 「関東・水と緑のネットワーク」の選定団体を対象とした支援内容の一つとして、技術支援を行っています。これは希望する団体に向けて、各団体の抱える課題や、さらに水と緑のネットワークの形成に役立つ拠点とするための工夫などについて、その団体の活動内容や地域の現状に合わせた支援をしています。


■主なアドバイス内容について


・自然の利用と保全のバランス

 選定地のなかには、いずれも一般の来訪者・園児が自然を学ぶ場として利用しており、利用と保全のバランスをどう図るかが課題となっているところもあります。まず保全管理の目標となる生きものを設定した上で、人間が利用する所と、自然を守るために利用を控える所とをゾーニングする必要がある点をお伝えしています。また看板や広報誌等で、来訪者に向けたアナウンスを積極的に行い、協力してもらうことも重要です。


・選定地の環境管理方法

 選定団体のなかでは、目指している本来の自然を取り戻す、今ある残された貴重な自然を維持していく方法ための維持管理手法について要望が寄せられています。具体的な草刈りの時期や頻度、池の浚渫の必要性やその度合いなどについてアドバイスを行っています。


・外来生物の管理・除去の方法

 近年、海外から人為的に導入された生きもの(外来生物)が、地域本来の生きものに悪影響を及ぼしています。選定団体でも、それぞれ外来生物の管理に苦慮されています。現場ごとの状況に合わせて具体的な管理方法の提案や、希少な動植物のある場所を優先する等、順位づけを行いつつ段階的に管理を実施することなどを提案しています。


・地域の方々への理解

 選定団体のなかでは、自分たちの活動がなかなか地域の方々に伝わらないというところもあります。そうした団体へは、地域の方を対象にした普及広報のための講演会などを開催しています。

技術支援の例